2017年11月、ホンダはカブを再び熊本工場で生産を始めました。表向きは中国での人件費が高騰した為と、熊本工場に最先端の自動化システムを導入したことで、国産でもコスト面で勝負できるとのことでしたが... 実情、カブの代名詞でもある丈夫で壊れないという神話は海外生産にしたことで瓦解し、カブ離れが深刻化したのが原因らしいです。 特にカブを酷使する郵便局からのクレームは相当なものらしかったそうです。
カブというのは、今風の家電ビジネスモデルとは真逆な存在かもしれません。家電は今や2~3年で壊れ買い換えるのが当たり前ですが、カブは耐久性と低燃費が命。国産になったことで、カブ神話が復活するのを期待します。
でもね、海外生産のカブは現地ではそれなりにうまく使われてると思う。 壊れても、安い工賃であっという間に修理してすぐ復活してしまう。 まあ土台にはカブのシンプルで素晴らしい設計思想があってこそではあるんですが。
これだけ物が溢れる現代で、手をかけて長く使える日本のバイクは、ホンダのカブとヤマハのSR400だけだと思う。SRはオーバーホールをしてくれるショップが結構あるし、この二台は交換パーツも豊富。
アメリカでは同様にハーレーは長寿のものが多いらしい。ハーレーをリペアするショップがたくさんあり、パーツも流通しているから。
今の時代、物を大切にする人が少なくなっている気がするが、逆にそれがかっこよくて楽しいこととして、これから脚光を浴びるような気もします。