2020年くらいから冬キャンプする人が増え、薪ストーブ使う人も増えた気がするが、キャンプといえば焚火を楽しむのが一番の楽しみでしょう。そんな焚火について考えて見ました。
1. 焚火パワーを2倍にするアイテム
1-1. 大型風防板 せめて60cm以上の大型が好ましい。風を防ぐだけでなく、熱を反射してくれるので暖かさは断然違います。
1-2. 熾の利用 焚火をすると下に真っ赤になった熾が貯まります。(燃えかす?) これを少量足元に置くだけで、暖かさは倍増します。実は焚火よりも熾の方が暖かい。キャンプ場が直火禁止の場合は、ステンレスのトレーなどに熾を入れ足元に置くといい。また、焚火台はできるだけ大型が暖かい。当然熾を沢山保持できる方が暖かいので、コンパクトすぎる焚火台はいくら焚火しても暖かくはならない。
2. 焚火は朝まで長持ちできる!?
キャンプ場で使う小さい薪ストーブは精々寝る前にいっぱいにしても、2時間程度で消えるはず。焚火も同じ....はず。ですが朝まで火が持続して暖かく眠りたいという思いは万国共通。という事で考える人がいるんですね。
2-1. Upside Down Fire
焚火をピラミッド状にして一番上に火をつける方法。少しづつ時間をかけて薪が燃えていきます。大きさにもよりますが、3~5時間は持つみたい。ポイントは各段の薪を作る際、隙間を土で埋めるなりする事。上で燃え残った熾が、隙間を通って下の方に落ちると、ピラミッド全部が一瞬で燃えてしまいます。できれば丸太の方が良い。
2-2. V-shape self feed Fire
焚火の片側または両側に滑り台を作りその斜面に薪(丸太)を並べる方法。真ん中の焚火がなくなると自動的に台から供給される塩梅。 これも角度を間違えると一気に炎が丸太全部にうつってしまうので調整が必要。
UpsideDownとTaper Downを組み合わせると、小型の焚火でも割と長持ちするかもしれません。あれこれ焚火のやり方を試すのも楽しいと思います。
2-3. Log Sandwitch
元々極寒の地では、焚火は1mくらいの丸太を全部燃やして暖をとるそうです。一般的な焚火の形では熱量が足りないらしい。 この方法は、上下2段の大きな丸太の間に細い枝を挟む方法。最初に小枝を燃やし、火は徐々に上の丸太を燃やし最後に下の丸太を燃やす。朝までは持つそうですが、日本のキャンプ場ではこんな豪快な事はできないですね。
3. 災害時の焚火
周りに薪がない時どうするか...生木は煙ばかり出て中々燃えない。そんな時は金木犀、椿、松などの油分を含んだ樹木を探します。庭にあれば好都合。金木犀や椿の生の葉は、火にくべるとメラメラと燃えますし、小枝程度ならすぐに燃えてくれます。
Snow Peakの定番焚火台
畳めば平面にはなるものの、分厚いステンレスで重たいので最近のキャンパーには人気ないようですが、上にあげた方法で重たい薪を重ねる事もでき、耐久性抜群の商品。日本の焚火台の元祖的な商品で、"焚火"だけの事しか考えてないので、おしゃれな便利機能など一切ないシンプルな作りですが、庭キャンする人には今でも必須の商品です。何故なら組み立てるという作業がなく、パシャと広げれば1秒で完成します。
4. 実は焚火は非効率??
たまにキャンプして焚火を楽しむのはいいですが, 昔の人は電気もガスもない生活、毎日の炊事を薪ですることになります。それも全員がそうするのだから、大量の薪...というか燃えるものが必要となりますよね。いかに昔の人の薪集めが大変だったかが伺えます。今では厄介者の竹林やツタ。昔は人里近くにはなかったはずです。用意に回収できる燃料はことごとく利用されてたはず。当然毎日お風呂に入るなんてとんでもない事。精々湯を沸かして体を拭く程度だったのでは?
でもね、今は便利な道具があるのです。ロケットストーブ の原理を使った商品, Solo StoveやEcoZoom。これらは小枝だけで、強い火力が出て短時間に調理できる代物。ただし火口が小さいので暖房には不向き。あくまで調理用。もちろん災害時にも役に立ちます。1ヶ月以上もガス、電気がない状態で調理が必要な場合。毎日薪を集めるのは大変ですが、ロケットストーブ ならわずかな量の薪で十分だから。