多くの人に人生で一番役に立つ資格は”簿記3級”だと思います。
その1. 就職の時に役立つ?
簿記3級は商業高校1年生が取得するらしいですが、簿記協会は”業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格”と記述してます。 特に高卒、大卒で職歴がない場合、資格の有無は大きいですし、普段から”高橋洋一チャンネル”を見ていれば、簿記用語での説明が頻繁に出てきますので、資格を取ったら終わりではなく、簿記の知識が現実の政治、経済に関連してる事を実感でき、さらに興味が出てくると思います。高橋先生のチャンネルを見て、経済に興味がある事を面接官に伝えるとあなたのポイントはかなり上がる筈です。
その2. 実際の職場で必要?
答えは”Yes”ですが、簿記の知識がなくても上手く仕事をする人はいますし、パートタイマーで言われた仕事だけする人には必要はありません。が、大抵の人は入社して数年すれば中堅社員になり、それなりの責務を負います。そこではコスト管理や、成長戦略なども問われることになりますが、その時に決して無駄な知識にはなりません。逆に財務官僚はトップエリートではありますが、高橋洋一先生曰く、彼らの殆どは簿記の知識がなく、その為平気でトンチンカンな政策立案をし、これまた簿記の知識のないボンクラ政治家を容易く騙すそうです。 アベノミクスの成功で経済が復活した現在、財務官僚の説得力は瓦解してます。またテレビに出る怪しい評論家で、”アベノミクス”を批判する人は間違いなく簿記の知識を持ってません。
その3. 役に立たない学校教育とは違う
資金運用は全ての人にとって必要な事です。岸田首相は”これからは個人も投資を”と言いますが、欧米に比べまともな投資教育をしてないのに、若者を煽るのはおかしいと、”モハPチャンネル”さんは警告してますが、
ここに大きな問題があります。日本人の株式投資は欧米に比べ断トツで低い為、最近では少しづつ学校でもお金についての授業があるそうですが、そもそも教育のガイドラインを作る文部科学省、財務省の役人は株式投資した事がありません。インサイダー取引という犯罪を犯す危険性がある為、基本的に国家公務員は株式投資しません。かつ日本の学校の教員というのは、元々左翼思想が強い人が多く、資本主義=悪と考える人が多かったです。そんな中ではあまり学校の教育のレベルに期待はできません。が、昔と違い今の若者は資金運用にかなり興味を持ってます。そして、この流れを悪用する投資詐欺が増加してます。正しい知識を持つ事が今後更に大切になるわけです。
その4. ”一生使える資格”の意味
株式投資には簿記の基本的な知識は必須です。私は簿記の資格は持ってませんが、何冊も”貸借対照表”の本は読みましたし、持ち株の業績を確認する時はこの知識は必須です。株式投資は死ぬまで継続できますし、勉強を継続できます。だから簿記は一生使えるというわけです。 簿記を学ぶという事は基本中の基本ですが、大半の株式投資の本は、”相場を読む”とか”100万円が一億円に”とかの特異なケースを誇張してしまいます。 逆に投資の神様と言われるウォーレンバフェットさんは、短期で売買して儲けを狙うのではなく、長期的に株を保有する事を勧めてますし、何より大切な事は株価でなくその企業にどんな価値があるかを見極めなさいと言ってます。簿記は企業の健康診断書です。 どんなに優れたアスリートでも体調管理できてないと、いい結果は出せませんよね。それと同じです。
その5. おまけ
今ではネットで簿記を受験できるそうです。最初は”簿記って何”という感じでyoutubeを検索し聞き流しで知って行けばいいと思います。ある程度外観がつかめれば、参考書を買えばいいと思います。”簿記”という言葉だけにとらわれず、企業分析とか、株式投資の基本とかも、興味が出てきた時に勉強すればいいと思います。何も就職だけでなく、これから一生使えると思えば、焦らず勉強する意欲も持続できるのではないでしょうか?